第1子に逆境体験、きょうだいにも影響

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 第1子が胎児期から2歳にかけて母親の精神障害や児童虐待などの「逆境体験」をしていると、そのきょうだいも18歳までに精神衛生上の問題を抱えるリスクが高まることが分かったと、英国の研究グループが発表した。

 研究グループは、同国で2002~18年に初産だった母親33万3048人と、その第1子やきょうだい53万4904人のデータを分析。逆境体験と子どもの5~18歳までの精神衛生上の問題との関係を調べた。

 第1子33万3048人のうち、12万3573人に逆境体験があり、11.4年(中央値)の追跡期間中、精神衛生上問題があった子どもが少なくとも1人いた母親は6万5941人だった。

 解析の結果、逆境体験があった第1子の母親は、なかった第1子の母親と比べ、精神衛生上問題のある子どもの数が1.71倍多く、第1子の逆境体験がきょうだいにも影響していることが分かった。また、緊急入院や精神衛生に関連した医療機関受診の頻度も高かった。(メディカルトリビューン=時事)

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