ブルガダ症候群、女児は思春期に改善―女性ホルモン好影響か

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 心室細動など命に関わる不整脈を引き起こすブルガダ症候群。女児の患者は半数以上が思春期以降に症状が改善し、女性ホルモンが影響した可能性があると、京都大などの研究グループが発表した。

 ブルガダ症候群は中年男性に多く、夜間の突然死の原因として知られている。男性ホルモンの心筋細胞への影響が指摘されてきたが小児患者では性差が少なく、詳細は不明だった。

 研究グループは、20歳以下のブルガダ症候群患者のうち、10歳以下で診断された人を対象に、成長に伴う心電図波形の変化や症状を調べた。

 その結果、女児の半数以上は11歳以降波形の改善が見られ、ブルガダ症候群と診断される患者や致死的不整脈の発症数も減少した。一方、男児ではこれらの改善は見られなかった。

 研究グループは「思春期に増加する女性ホルモンがブルガダ症候群に対し、保護的作用を持っている可能性を示す知見」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)

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