新型コロナウイルス感染症の流行下では、アルコール摂取に起因した死亡率が通常時と比べて17.6%増加したことが分かったと、カナダの研究グループが発表した。 研究グループは、同国の人口動態調査などのデータベースから15歳以上の情報を収集。コロナ下(2020年4月~22年12月)でのアルコール依存症やアルコール性肝疾患などのアルコール摂取に起因した疾患による死亡や入院件数を調べた。 分析の結果、同期間にアルコール摂取に起因した死亡率だけでなく、入院した人の割合も8.1%増加した。特に20~21年は増加が著しく、死亡率は約24%、入院割合は約14%増加した。 年齢層別に見ると、死亡率は25~44歳の増加割合が最も高く55.4%増だった。入院については15~24歳(20.3%増)が最も高かった。(メディカルトリビューン=時事)