普段の食事で摂取するバターを植物油に置き換えると健康長寿につながる可能性が示されたと、米国などの研究グループが発表した。 研究グループは、同国の成人22万1054人を最長33年間追跡し、バターや植物油の摂取量と死亡との関係を調査した。 摂取量順に4グループに分けて分析した結果、バターの摂取量が最も多いグループは最も少ないグループに比べ死亡リスクが15%高かった。一方、植物油の場合は、最も多いグループの方が死亡リスクは16%低かった。 さらに詳しく解析すると、植物油の摂取量が1日10グラム増加するごとに、がんによる死亡リスクは11%、心血管疾患による死亡リスクは6%低下すると分かった。また、1日10グラムのバター摂取を植物油に置き換えると死亡リスクは17%低下すると推定された。研究グループは「特にオリーブ油、大豆油、キャノーラ油に置き換えると効果的」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)