再発予防薬、十分使用されず―心血管疾患

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 心血管疾患患者のデータ分析で、再発予防薬の使用を継続している人が少ない実態が分かったと、カナダなどの国際共同研究グループが発表した。

 研究グループは、17カ国の35~70歳の心血管疾患患者約1万1000人を12年間(中央値)追跡したデータを解析。血液を固まりにくくする薬や降圧剤など心血管疾患の再発を予防する薬の使用状況を調べた。

 その結果、再発予防薬を使用した人の割合は、追跡開始時点が41.3%で、その後43.1%に増えたが、追跡終了時点では31.3%に減少した。

 国の所得レベルごとに見ると、高所得国では88.8%から77.3%に減少し、低所得国も20.8%から47.3%に増加後、27.5%まで減少した。研究グループは「再発予防薬の使用を続けてもらうための対策が必要」と指摘している。(メディカルトリビューン=時事)

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