子どもの受動喫煙、4分の1に

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 子どもが受動喫煙にさらされる割合は減少傾向にあり、2011~21年の11年間で約4分の1になったと、東北大大学院の研究グループが発表した。

 研究グループは、埼玉県熊谷市の小学4年生1万5927人を対象に、11~21年に毎年収集された尿試料を用い、ニコチン代謝物「コチニン」の濃度を調査。1ミリリットル当たり5.0ナノグラム以上を受動喫煙にさらされた状態と定義して評価した。

 またアンケート調査の結果に基づき、家庭内の喫煙状況を〔1〕喫煙なし〔2〕紙巻きたばこ使用者がいる〔3〕加熱式たばこ使用者がいる〔4〕紙巻きと加熱式たばこ両方の使用者がいる―の四つに分け、子どもの受動喫煙にさらされている割合を検討した。

 その結果、受動喫煙にさらされている割合は、11年の18.6%から21年の5.3%に減少した。一方、紙巻きたばこ使用者がいる家庭だけでなく、加熱式たばこ使用者がいる家庭も、喫煙者なしの家庭と比べ、子どもが受動喫煙にさらされている割合が顕著に多かった。(メディカルトリビューン=時事)

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