この30年ほどで日本人の平均寿命は延びたものの、健康寿命との差が拡大していたと、慶応大などの研究グループが発表した。 研究グループは、世界の疾病負荷研究2021のデータを基に、新型コロナウイルス感染症を含む371の疾病・傷害と88のリスク要因について、日本全体と都道府県ごとの各種健康指標の推移を分析した。 その結果、2021年の平均寿命は1990年時点に比べ5.8年延びたが、健康寿命との差は9.9年から11.3年に拡大し、何らかの健康問題を抱える期間が長くなった。47都道府県間の平均寿命の地域格差も2.3年から2.9年に拡大した。 また、アルツハイマー病を含む認知症が主要死因の1位となり、糖尿病の健康への影響や肥満の問題も深刻化した。新型コロナによる死亡率は世界全体に比べ低水準だが、精神疾患による健康への影響が特に10~54歳の女性で顕著だった。(メディカルトリビューン=時事)