地域の住民や子どもを対象に性虐待防止対策が実施された自治体では、虐待件数が減少したと、米国の研究グループが発表した。 研究グループは2018~20年、米国の五つの郡で導入された子どもへの性虐待防止プログラムの効果を調べた。 対策は〔1〕成人住民の5%(約7万2000人)を対象とした子どもへの性虐待に関する研修プログラム〔2〕小学2年生約1万7000人を対象とした自分の体を守る方法などの理解促進プログラム〔3〕児童福祉制度を利用する親約300人を対象とした性的発育や子どもの安全などに関するプログラム―で構成された。 分析の結果、開始から1年以内に子どもへの性虐待の報告件数が減少した。3年間の対策実施後、虐待の事実が立証されたケースは110件、立証はされていないが報告されたケースも320件減っていた。(メディカルトリビューン=時事)