脂肪性肝疾患、死亡率高く

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 脂肪肝に加え、肥満や高血圧などを併発する「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」の患者は、死亡リスクが高く、肝臓以外のがんなどで死亡する人も多いことが分かったと、スウェーデンの研究グループが発表した。

 研究グループは、2002~20年の同国の医療データに登録されたMASLD患者1万3099人と、一般人口のデータから年齢や性などを合わせた11万8884人(対照群)を対象に、死亡率や死因を調べた。

 その結果、追跡期間(中央値でMASLD群4.7年、対照群5.8年)中の死亡率は、対照群7.7%に対し、MASLD群は12.4%だった。死因別の分析では、対照群と比べ、MASLD群は精神疾患を除いた全ての死因での死亡リスクが高かった。

 また、15年間の累積死亡率を見ると、MASLD群で最も多い死因は肝臓以外のがん(7.3%)と心血管疾患(7.2%)だった。(メディカルトリビューン=時事)

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする