妊婦のカルシウム接種、子のうつ予防

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 妊娠中のカルシウム摂取は生まれた子のうつ症状を予防する可能性があると、愛媛大などの研究グループが発表した。

 研究グループは「九州・沖縄母子保健研究」に参加し、子が13歳になるまで追跡できた873組の母子を対象に、妊娠中のカルシウム摂取量別に4グループに分け、13歳時点でのうつ症状との関連を調べた。

 妊娠中の1日のカルシウム摂取量(中央値)は482.5ミリグラムで、最も多いグループは674.7ミリグラム、最も少ないグループは347.4ミリグラムだった。分析の結果、13歳の時にうつ症状が見られた子の割合は23.3%だった。摂取量が最少のグループはうつの割合が3割近くに達したが、最多グループは2割弱にとどまり、摂取量が多いグループほど、うつ症状リスクの低下と関連していた。

 研究グループは「さらなる研究が必要だが、妊娠中の食習慣の変容により、子どものうつを予防できる可能性がある」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)

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