帽子や日傘、サングラスを―子どもの紫外線対策

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 猛暑下では、強い紫外線から目を守る対策が求められる。目の保護にはサングラスが効果的だが、国内での着用率は依然低い。特に子どもの目の紫外線対策は遅れている。伊藤医院(さいたま市)眼科の有田玲子副院長は、帽子や日傘、サングラスなどの使用を勧める。

▽白内障リスクが増大

 紫外線量が近年増加する中、世界保健機構(WHO)は、紫外線が体に及ぼす影響の度合いを示す指標「UVインデックス」を活用し、対策を実施するよう推奨する。

 紫外線が原因で起こる目の病気は、急性と慢性に分けられる。「紫外線角膜炎は紫外線による代表的な急性疾患で、『雪目』とも言われます。スキーや海水浴など、昼間に強い紫外線を浴びた数時間後に目が充血したり、涙が出たりといった症状が出ますが、大半は目を冷やすなどすれば自然治癒します」と有田医師。

 一方、慢性疾患には白内障や、白目の組織が異常に増殖して黒目の方へ伸びてくる翼状片(よくじょうへん)、加齢によって網膜の中心にある黄斑(おうはん)部に異常が生じる加齢黄斑変性、まぶたの皮膚がんなどがある。

 特に注意が必要なのは白内障だ。中年以降に発症するケースが多いが、「強い紫外線を小児期から浴び続けると、目の水晶体にダメージが蓄積し、発症が早まる可能性がある」。

▽UVカット機能が鍵

 目の紫外線対策の基本は、帽子をかぶる、日傘をさす、UVカット機能付きの眼鏡やサングラスで目を保護すること。「サングラスは目を守るために必要なものと考えましょう。抵抗があるなら、UVカット率が高い眼鏡でも効果が期待できます」

 レンズの色とUVカットの性能は関係ない。むしろ黒など色の濃いサングラスを掛けると、瞳孔が開いてより多くの光を取り入れようとする。「紫外線をより多く目に取り込んでしまう危険性があるため、UVカット効果のあるサングラスを選びましょう」

 安全性も重視したい。雑貨店にあるファッションサングラスではなく、折れにくい素材や構造が工夫された子ども用のサングラスを扱う眼鏡専門店で購入するのが望ましい。

 また、保護者や祖父母ら大人が率先して着用するように心掛けたい。「目を守るために、幼い頃から外出時のサングラス使用を習慣にすると、子どもも抵抗なく使うようになるでしょう」とアドバイスする。(メディカルトリビューン=時事)

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 伊藤医院の所在地 〒337―0042 埼玉県さいたま市見沼区南中野626の11 電話048(686)5588

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