進行が緩やかな低リスクの前立腺がんについて、2010年以降手術の実施頻度が大幅に減少し、外科的な治療が最小限にとどまっていることが分かったと、米国の研究グループが発表した。 低リスクの前立腺がんは、過剰な治療を行わず、前立腺で作られるタンパク質のPSA(前立腺特異抗原)値の測定を続ける監視療法が選択肢の一つになっている。 研究グループは、10年~24年に前立腺切除術を受け、全米のがん機関に登録された患者16万2558人(年齢中央値63歳)と、米ミシガン州の前立腺がん登録患者2万3370人(同64歳)のデータを用い、低リスクがん患者への前立腺切除術の実施状況を調べた。 分析の結果、前立腺切除術を受けた患者のうち、低リスクの前立腺がん患者が占める割合は、全米登録では10年の32.4%から20年は7.8%に、ミシガン州登録では12年の20.7%から24年は2.7%に低下した。近年の前立腺切除術の実施例を見ると、PSAが10ng/mL以上あるなど、高リスクの患者の割合が増加していた。(メディカルトリビューン=時事)