家庭自動血圧計「強く推奨」ー高血圧学会が指針

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 近年、生活習慣の改善や治療を支援するための自動血圧計が普及している。日本高血圧学会は3月、「デジタル技術を活用した血圧管理に関する指針」を発表。作成に当たった福岡大医学部(福岡市)衛生・公衆衛生学の有馬久富教授に、指針が示した6種類のデジタル技術の推奨度について聞いた。

▽同じ時刻に測定で管理

 上腕に帯状のカフを巻く「家庭自動血圧計」について、有馬教授は「高血圧による脳卒中や心筋梗塞などの発症を予測する指標になります」と話す。

 毎日ほぼ同じ時刻で測定することで血圧の変動を把握したり、生活習慣修正の効果を推測できたりするなど、血圧管理に役立つ可能性が高いという。

▽エビデンス不十分の判定も

 ただし、有効性が科学的に証明されていないものもある。日本高血圧学会は〔1〕家庭自動血圧計〔2〕腕時計のように身に着け身体の情報を自動測定するウエアラブルデバイス〔3〕尿中や食事に含まれるナトリウム(塩分)濃度の測定機器〔4〕スマホアプリを利用した血圧管理〔5〕デジタル技術を併用した遠隔医療、保健指導〔6〕人工知能(AI)を用いた診療支援・保健指導支援―について検証し、指針で推奨度を5段階で示した。

 その結果、「行うことを強く推奨する」は、〔1〕の家庭自動血圧計のみだった。

 「行うことを提案する」は、〔3〕の尿中や食事に含まれるナトリウム濃度の測定機器と、〔5〕のデジタル技術を併用した遠隔医療、保健指導。

 〔4〕のスマホアプリでの血圧管理については、「行うことを提案する」が、「長期効果のエビデンスは不十分」としている。

 〔2〕のウエアラブルデバイスに関しては、血圧管理に明らかな効果が認められず、「エビデンス(科学的根拠)は不十分なため、推奨・提案を保留する」。〔6〕の人工知能(AI)を用いた診療支援・保健指導支援についても、「根拠が不十分」として、推奨・提案を保留した。

 有馬教授は「デジタルツールが比較的安価で使えるようになっています。指針を参考にして適切に選択していただければ」と話している。(メディカルトリビューン=時事)

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 福岡大医学部の所在地 〒814―0180 福岡市城南区七隈7の45の1 電話092(801)1011(代表)

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