光使った難病治療法確立へ―原因物質の無毒化に成功

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 光触媒技術を使って心臓などに障害を引き起こす難治性疾患「トランスサイレチンアミロイドーシス(ATTR)」の原因物質を無毒化することに成功したと、東京大などの研究グループが発表した。

 研究グループは、光で活性化される小さな分子触媒を用いて、毒性のある物質「アミロイド」だけを酸素化し、毒性を消す「光酸素化」技術を開発した。

 ATTR患者から抽出したアミロイドに対して効果を検証した結果、毒性と凝集性(集まりやすさ)を低下させることが分かった。さらに、ATTRを発症させた線虫を使った実験では、アミロイドの凝集により低下した運動機能の改善が確認された。

 研究グループは「蓄積したアミロイドの無毒化を可能にしたことで、根本的な治療法がなく、病気が進行していた末期患者にも新たな治療の選択肢を提供できる可能性がある」と述べている。(メディカルトリビューン=時事)

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