人間の耳では音として感じることができない20キロヘルツ以上の超高周波音が、自律神経の調節機能を高めることが分かったと、国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループが発表した。 自律神経は健康を維持する重要な調節機能で、主に活動時に働く交感神経と、睡眠時などに優位になる副交感神経がある。研究グループは、健康な成人40人に、集中と緊張を要する課題に取り組む状況とリラックスした状況で、超高周波音を含む自然音などを聴いてもらい、自律神経の働きを検討した。 分析の結果、超高周波音を含む音を聴くと、含まない音を聴いた場合に比べ、集中と緊張を要する状況では交感・副交感神経の両方が活性化し、リラックスした状況では交感神経の活動が抑えられた。特に高齢者ではこの効果が顕著だった。 研究グループは「自律神経失調症などに対する新しい治療法の開発につながる」と期待を寄せている。(メディカルトリビューン=時事)