くしゃみや鼻水に悩まされるアレルギーは、春のスギ花粉によるものはよく知られているが、秋にも発症する。日本医科大付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科(東京都文京区)の後藤穣教授は「秋の原因物質(アレルゲン)として、8~10月ごろに飛散するキク科のブタクサやヨモギの花粉、ダニやハウスダストに注意が必要」と話す。 ▽ハウスダスト増加 アレルギーは、特定の物質に対する過剰な免疫反応によって症状が表れる。「アレルギーになりやすい体質の人がアレルゲンにさらされることで発症します」 秋の花粉症は、公園や河川敷、道端に生えるブタクサやヨモギが主な原因。「春の樹木花粉に比べて飛散距離は短い。外出時に吸い込むことで、くしゃみや鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどが起こります」 ハウスダストによるアレルギーは、ダニの死がいやふんが主な原因。「ダニは夏に増え、秋に死がいやふんが舞い上がる。それを含むハウスダストを吸い込むことで、鼻と目の症状が出やすくなります」 つらい症状が続くと、睡眠障害や集中力の低下につながることもある。「そうなる前に耳鼻咽喉科を受診しましょう」 ▽検査で原因を特定 診断は、問診やアレルギー検査などを通じて行う。血液検査で、アレルゲンに対する免疫物質である「IgE抗体」を測定し、陽性反応が見られた物質を吸入して症状が表れれば、アレルゲンと特定される。 「花粉症だと思っていたが、検査でハウスダストに陽性だったという患者さんもいます。検査で原因を特定することで、効果的な治療が可能になります」 治療は、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬で症状を抑える。「花粉症の場合は、飛散前から飲み薬や対策を始める初期療法が重症化予防に有効です」。アレルゲンの回避や除去も重要だ。 鼻炎の症状は、呼吸器感染症などとの区別が難しいこともある。「症状がひどくなったり、市販薬を1週間ほど使っても改善しなかったりする場合は、自己判断せずに受診を勧めます」と後藤教授は助言している。(メディカルトリビューン=時事) ◇ ◇ 日本医科大付属病院の所在地 〒113―8603 東京都文京区千駄木1の1の5 電話03(3822)2131(代表)