東日本大震災から年月がたっても社会的孤立が生じ、性別や被災状況によって孤立のリスク要因が異なることが分かったと、岩手医科大の研究グループが発表した。 研究グループは、2013~15年度と17~19年度の調査に参加した岩手県沿岸部などの住民1万2795人を対象に、震災後の社会的孤立の要因を分析。2回目の調査時点での孤立の有無などを評価した。 その結果、男性では〔1〕住宅被害がなく現在喫煙していない〔2〕住宅被害があり1人暮らし〔3〕震災で家族を失った経験をした人で運動習慣がない―場合に孤立と関連した。女性では家族喪失経験者で不眠症状がある人は孤立と関連していた。 喫煙習慣を見ると、男性は喫煙者の方が孤立しにくく、女性は孤立しやすい傾向にあり、「男性は喫煙が職場や地域でのコミュニケーション手段として機能したが、女性の喫煙に対しては社会的偏見が強く孤立を生んだ可能性がある」(研究グループ)と考えられた。(メディカルトリビューン=時事)