軽度認知障害のリスクが低下―中高生時代と高齢期に運動習慣ある人

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 中学・高校の時期と高齢期の運動習慣の有無が、認知症の前段階に相当する軽度認知障害(MCI)や老年期うつ病のリスクと関連する―。順天堂大大学院医学研究科(東京都文京区)スポーツ医学・スポートロジーの田村好史教授らの研究グループが、そのような研究結果を明らかにした。

▽MCIの10~15%が認知症に

 日本の認知症患者数は推定約443万人。MCIを含めると1000万人を超える。また認知症は、要介護になる原因疾患の第1位である。

 「MCIと診断された人の約10~15%が1年以内に認知症を発症すると考えられます。ただし、MCIの段階なら健常な状態に戻れる可能性もあります」と田村教授。

 一方、高齢者のうつ病(老年期うつ病)も問題になっている。「自殺を図ったり、認知症の発症、進行と関連したりするなど、心身不調の悪循環を生じさせるきっかけになります」

▽運動習慣でうつ病減少

 認知症と老年期うつ病に共通する予防策が、有酸素運動などの運動習慣だ。「高齢者なら、人と話したり歌を口ずさんだりする程度の速度で、1日6000歩くらい歩くとよいでしょう」

 ただ、これまで生涯のどの時期の運動習慣が高齢期の認知機能の維持やMCI、うつ病の予防に有効かはほとんど研究されていなかった。

 田村教授らは、都市部に住む男女1629人(65~84歳)を、中学・高校生期(中高生期)と高齢期(現在)それぞれの運動習慣の組み合わせで4群に分け、MCI、老年期うつ病になるリスクを比較した。その結果、両時期とも運動習慣がある群は、両時期とも運動習慣がない群に比べ、MCIリスクが有意に低かった。

 老年期うつ病については、中高生期のみ、高齢期のみ、両時期に運動習慣がある群は、ない群に比べてリスクが有意に低下した。「高齢者は運動習慣を続けることで、MCI、認知症やうつ病になりにくくなることが期待されます。地域での活動も行うと、より効果的でしょう」

 若い人については、「中高生期を含め、できるだけ長く楽しくスポーツを続ければ、さまざまな点で健康に寄与すると思います」と田村教授は話す。(メディカルトリビューン=時事)

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 順天堂大大学院医学研究科の所在地 〒113―8421 東京都文京区本郷2の1の1 電話03(3813)3111(大代表)

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