家族性高コレステロール血症―早期診断・治療で重症化予防

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 家族性高コレステロール血症(FH)は、生まれつきLDLコレステロール値が高い遺伝性の疾患。血中のLDLコレステロールが過剰な状態が続くと、命に関わる病気を引き起こす可能性がある。みなとみらいクリニック(横浜市)の山川正院長は「コレステロール値が高い人はできるだけ早く診断を受け、治療を始めることが重要です」と話す。

▽遺伝子異常が原因

 コレステロールは、細胞膜やホルモンの材料となる体に必要な物質。肝臓で作られたコレステロールは血液に溶け込んで全身に運ばれ、最終的に肝臓に戻る。FHは遺伝子異常によりLDLコレステロールの代謝がうまくいかず、血中濃度が異常に高くなる。

 LDLコレステロールが過剰になると、血管壁にたまり動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まる。日本動脈硬化学会の基準では、血液1デシリットル当たりLDLコレステロール140ミリグラム以上が高LDLコレステロール血症、同180ミリグラム以上でFHの可能性がある。

 さらに、アキレス腱(けん)や肘、膝などにできる黄色腫(皮膚の下にコレステロールなどがたまるしこり)、FHまたは50~60代までに、冠動脈疾患を発症した家族の存在などが診断の手掛かりとなる。

 山川院長によると、FHは一般人口の約300人に1人の割合で見られる。「最近は検査技術の進歩により遺伝子異常が見つけやすくなりました。健康診断で高コレステロールを指摘され、専門医療機関でFHと診断されるケースが増えています」

▽動脈硬化のチェック

 FHの治療では、LDLコレステロール値を同100ミリグラム未満にすることが目標。食事や運動、禁煙など生活習慣の改善だけでは難しく、スタチンと呼ばれるコレステロール合成阻害薬で治療する。不十分な場合は、小腸でコレステロールの吸収を抑える薬を併用する。

 「FHは認知度が低く、コレステロール値が高いのは不摂生のせいと誤解され、適切な治療につながらないことがあります。気になる場合は専門医療機関を受診してください。受診先が分からない場合は、日本動脈硬化学会のウェブサイトを参考に。FHと診断されたら、定期的に頸(けい)動脈エコー検査などで動脈硬化の状態を確認することをお勧めします」と山川院長は助言している。(メディカルトリビューン=時事)

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 みなとみらいクリニックの所在地 〒220―0012 横浜市西区みなとみらい3の6の3MMパークビル3階 電話045(664)6606

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