平安時代の権力者藤原道長は、その絶頂期に、自分の娘3人を皇后、中宮、妃として宮中に送り込み、「この世をばわが世とぞ思う望月の欠けたることもなしと思えば」という鼻高々の歌を詠んだことで知られる。だが、その道長も50代のはじまりから糖尿病に冒されていた。のどが渇き、たえず水をガブガブ飲んだという。道長の父も伯父も糖尿病にやられていたから、遺伝的なものかもしれない。