スウェーデン・カロリンスカ研究所のRoland Fiskesund氏らは,同国北部地域住民を対象とした研究から,脳卒中を発症した人では血液中の抗ホスホリルコリン抗体(抗PC抗体)値が明らかに低下していたことを、米医学誌「Stroke」(2010; 41: 607-612)に発表した。研究を主導したJohan Frostegård氏は,この結果を受けて「動脈硬化や脳卒中に対する同抗体の補充療法やワクチンなどの免疫療法が、新たな治療の選択肢となるかもしれない」とコメントしている。