米国立衛生研究所(NIH)は12月20日、英科学誌「Nature」と米科学誌「Science」に投稿中の、高病原性鳥インフルエンザウイルス(A/H5N1)に関する研究論文2報の公表について、米バイオセキュリティー国家科学諮問委員会(NSABB)が結論を出したと発表した(同日リリース)。NSABBは新たに得られた知見の意義を認めながらも、論文著者および両誌の編集委員会に対し、鳥インフルエンザのヒトへの感染性を獲得するために必要とされる遺伝子変異の具体的な記述の削除などを求めているという。両誌の編集長は、研究者の権利の保護を訴えている。