「もう、通常通りの生活でいいですよ」―医師からこう声をかけられて、うれしくない患者はほとんどいないだろう。しかし、場合によっては「"通常"ってどの範囲までですか」との質問をのみ込んだ人もいるかもしれない。特に、それが性生活に関することであれば...。医療者側も専門領域などによって、日常生活に対するアドバイスの踏み込み具合はさまざまと思われるが、これは、循環器医療関係者と患者にはどう受け止められるのだろうか。米国心臓協会（AHA）は1月19日、「性活動と心血管疾患（Sexual Activity and Cardiovascular Disease）」と題する科学的声明を発表した（米医学誌「Circulation」電子版）。同日のAHA公式ニュースによると、同声明の"心臓部"は「ほとんどの心臓病患者にとって性活動は安全」ということのようだ。