国民生活センターは6月21日、家庭用健康器具によるけがや事故に関する報告書を発表した。全国の消費生活センターには年間50件前後の相談が寄せられており、最近3年間で件数が増加傾向にあるという。マラソンやサイクリングがブームの中、気軽に入手できる健康器具を使った体力づくりや体重管理にも根強い人気がある一方、持病のある人が使ってかえって状態が悪化した、あるいは骨折や炎症を来したとする事例が相次いで発生している。中には「鉄アレイを足に落とした」という報告もあるようだ。同センターは企業側への改善を求めるとともに、こうした報告書をまとめ、消費者に情報提供することで意識向上も図っていく狙いがあるようだ。