フィンランド・トゥルク大学医学部のMarkus Juonala氏らは、小児期と成人期のBMI(肥満指数)を測定した4件の研究(対象者計6,328人)のデータを解析し、小児期に過体重(小太り)や肥満だったとしても、成人後に肥満でなければ、2型糖尿病や高血圧、脂質異常症、動脈硬化のリスクは低下し、小児期と成人期に一度も過体重や肥満になったことがない人と同等になることが分かったと、米医学誌「New England Journal of Medicine」(2011; 365: 1876-1885)に発表した。一方、小児期のBMIにかかわらず、成人後に肥満になった人ではこれらのリスクが高かったという。