脳卒中や疲労骨折、血糖値、中性脂肪、大腸がんなど、さまざまな病気のリスクとの関連が報告されているビタミンD(関連記事1、関連記事2、関連記事3、関連記事4)。今回は、喫煙者に関する研究結果が米医学誌「American Jornal of Respiratory Critical Care Medicine」(7月19日付電子版)に報告された。報告者の米ブリガム・アンド・ウイメンズ病院のNancy E. Lange氏らによると、血液1ミリリットル中の値が20ナノグラム未満のビタミンD欠乏症の喫煙者では、肺機能がより速く低下したという。また、欠乏症でない喫煙者では肺機能への影響が少なかったことから、ビタミンDは喫煙者の肺機能に保護的に作用することが示唆されたとしている。