一部の先進国では、肥満や過体重(小太り)の増加だけでなく、低年齢化も深刻な問題となりつつある。欧米諸国では、酒やたばこと同様に過剰摂取で健康に影響することが懸念されるとして、砂糖や砂糖入りの飲み物(加糖飲料)に課税などの規制をかけるべきかどうかの議論が巻き起こっている。そんな中、9月21日付の米医学誌「New England Journal of Medicine」に、若者を対象とした加糖飲料の「制限」「人工甘味料入り飲料への置き換え」に関する2つの研究結果が報告された。これらは第30回米国肥満学会年次学術集会(9月20~24日、米サンアントニオ)で同時発表されている。付随論評では、これらの報告で加糖飲料に対する規制強化に弾みがつくのではないかとの見方も示された。