今回は外食の取り方についてです。 血糖値をコントロールするためには,朝,昼,夕食を食事計画に沿ってきちんと管理することが必要です。よく食べる外食がどのくらいのエネルギーで,6つの食品群の何が多くて,何が足りないかを知っておきましょう。何をどれだけ食べていいのか,残したらいいのかを考えながら食べるようにします。特に,宴会やパーティーのようにたくさんの料理が出る場合は,食べてよいもの,そうでないものを自覚して取るようにします。 外食のときには,次の点に注意しましょう。 (1)定食ものを取る:単品料理よりは定食もののほうが,栄養素のバランスが取りやすいものです。ざるそばやスパゲティなど,糖質や脂質の多いものばかりの単品料理は蛋白質源や野菜が不足します。刺し身,塩焼き,煮付けなどの魚にごはん,汁ものといった和食の定食ものは外食のなかでもお勧めです。野菜の多いものを選ぶようにしても実際には野菜の量が少なめなので,残さずに食べましょう。 (2)時間を決めて取る:血糖値を安定させるためには,食事の時間を決めて規則正しく取るようにします。1食を抜いたり,食事と食事の間隔が不規則になったりすると血糖値のコントロールが難しくなります。 (3)穀類は量を調節する:丼ものやスパゲティ,ラーメンなど,穀類が多いので注意します。日ごろから,ごはんやめんなどの1単位の量を把握し,外食の場合でも量を判断できるようにしておきましょう。