1食塩分2gの薄味メニュー ~夕食例~

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 高血圧は放っておけば,やがては脳,心臓などに障害を起こしやすくします。脳卒中と心臓病は日本人の死因の約4割を占めていますが,これらを引き起こす大きな要因になっているのが高血圧症や動脈硬化症です。

 高血圧症の治療の目的は,血圧を正常範囲に近付くようにコントロールして,高血圧症の進展を予防すると同時に,合併症の発症を防ぐようにします。適正体重を維持することと,低塩食がおもなポイントになります。以下の点に注意しましょう。

(1)食塩を制限する:食塩の摂取量と高血圧の発症には密接な関係があり,食塩制限することによって,降圧薬の使用量が少なくできることから,減塩食は高血圧症の食事療法として最も大切なポイントとなります。高血圧症の1日の食塩摂取量は6gです。一般に高血圧症の人は1日に摂取する塩分が多く,いきなり厳重な食塩制限は長続きしないので,段階的に徐々に減らして無理をしないで継続することが大切です。

(2)1日のエネルギー量をコントロールする:高血圧症の人は肥満を合併していることが多く,適正体重に近付けることで改善することができます。減量は1か月に1~2kgを目安に,各自の活動量に応じたエネルギー量を算出して減量します。太ってしまった原因として,穀類や甘いもの,アルコール飲料,油脂類などの取りすぎが挙げられますので,これらの取りすぎに注意します。そのほかに,脂質の量と内容に留意する,蛋白質を過不足なく取る,食物繊維をしっかり取るなどにも配慮しましょう。

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