心房細動は、脳梗塞(こうそく)の原因となる不整脈で、加齢とともに増加する傾向がある。治すことは不可能といわれてきたが、近年、根本的な治療法として「カテーテルアブレーション」が注目されている。これは血管からカテーテル(中空の管)を挿入し、電流を流して異常部位を焼き切る治療法で、発作性の心房細動ならば9割以上が根治できるという。東京慈恵会医科大学循環器内科の山根禎一准教授に聞いた。