風疹の流行拡大が続いている。国立感染症研究所によると、4月10日現在で全国の風疹報告数は3,000例を超え、昨年全体の1.5倍を記録。妊婦が感染することによる胎児の先天障害(先天性風疹症候群)の報告増加が懸念されている。流行のさらなる拡大を止めようと、成人の予防接種の費用を補助する地方自治体や企業が増加している。医療機器大手のテルモは、社員を対象に予防接種費用の全額補助を開始。同社の中尾浩治会長が「医療に携わる一員として自らが感染源にならないように」と呼び掛け、希望する社員たちが接種を受け始めている。