白身魚の包み焼き

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 胃・十二指腸潰瘍の食事療法の原則は,胃酸の中和,胃液分泌の抑制,胃の運動の抑制,病巣部の保護にあります。

 出血時の食事は,出血直後は絶食し,おもゆ,くずゆから始め,次第に牛乳,ヨーグルト,卵など,1日5~6回に分けて与えます。3分がゆ,5分がゆ,7分がゆ,全がゆと消化の良い食品と調理法で,ゆっくり経過を見ながら進めましょう。

 非出血時の食事は,潰瘍部の保護を考慮しながら,体力回復のために十分な栄養を摂取します。以下のことに留意しましょう。

 (1)胃酸分泌を促進しない刺激の少ない食事を取ります。機械的刺激としては食物繊維の多い食品,炭酸飲料など,化学的刺激としては濃い味付けや香辛料,アルコールなど,物理的刺激としては冷え過ぎ,熱過ぎなどがあります(2)食事量は腹八分目として,食事時間は規則正しくします。欠食や過食をしないようにしましょう(3)胃滞留時間の長い食品(油脂,かまぼこ,イカ,タコなど)は避けます(4)傷害された粘膜の修復には蛋白質の補給が必要になるので十分な量(1.3~1.5g/kg)を摂取します。蛋白質は胃内停滞時間が長く,胃酸の分泌を促進するので,消化しやすい食品や調理法を工夫しましょう(5)食事中はゆっくりとよくかんで楽しく食べるようにしましょう。咀嚼を十分に行えば胃腸の負担を軽くし,楽しい食事はストレスの解消に役立ちます(6)再発を防ぐために,精神的ストレスを解消するようにし,過労,睡眠不足にならないようにしましょう。

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