――芸能活動を一時休止しようと決意したきっかけは? これが終われば休もうと決めたのが、名古屋での公演でした。昼と夜の2部構成で、片や平安時代の姫君役、片や江戸の町娘役。長袴をはいて重いかつらを着けての立ち座りなどは、関節への負担も大きかったですね。下駄の脱ぎ履きを楽にするためにベビーパウダーをはたいたり...。衣装さんも着物に面ファスナーを付けてくれるなど、なるべく負担が少なくなるよう工夫をしてくれました。 舞台上でもどこかにつかまりながらやっと立っていたので、毎回、幕が下りて楽屋に戻ると倒れ込むような状態。「舞台の出演に穴を開けることなくやり通したら休もう」と、気力で乗り切っていました。無事、千秋楽を迎えた後、芸能活動を休止したんです。