日本ではついに、今年初めからの風疹(三日ばしか)報告数が5,000例を超えた。麻疹(はしか)風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種が不十分な20~40歳代の男性が流行の中心だが、これに伴い、妊婦への風疹感染が増加。この1年での風疹による先天障害(先天性風疹症候群)の報告数は8例に上っている。一方、昨年から麻疹の記録的流行が続いている英国では、ほぼ同時期から風疹の報告数も増加しており、こちらの流行も懸念されている。5月7日付の英医学誌「BMJ」公式ニュースが伝えた。同誌では「現在の麻疹流行は、将来的な風疹の流行に対する警告」との専門家のコメントも紹介されている。その理由を読むと、日本でも同様のリスクが潜んでいそうだ。 最新の風疹(三日ばしか)発生報告数と年間推移を見る