麻疹(はしか)、髄膜炎、ジフテリア、百日ぜき、黄熱病、コレラなど、感染症から身を守るには、適切な予防接種が欠かせません。しかし、国境なき医師団(MSF)が活動する世界の開発途上国では、予防接種を受けていれば救えたはずの命が失われている現実があります。途上国の条件に適したワクチンの開発により、予防接種の障害を取り払い、いかに接種率を向上させるかが、大きな課題となっています。