子宮頸(けい)がんが予防するとして定期接種に組み込まれたHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンだが、中高生を中心に接種後、全身の痛みを訴える報告が相次いでいる。日本線維筋痛症学会の西岡久寿樹理事長(東京医科大学医学総合研究所所長)は3月23日、東京都内で開かれた健康アカデミーセミナー(主催=難病治療研究振興財団)で、学会が行った予備調査の結果を発表。HPVワクチンの副作用(副反応)は、ワクチンの効果を高める添加物が引き起こす脳内の免疫異常、ASIA症候群の可能性があると指摘した。同学会では、本格的な調査に乗り出しているという。