肥満の人が塩分を取り過ぎている場合、10歳代でも細胞の老化を示すサインが見られた―そんな衝撃的な研究結果が、米国心臓協会(AHA)の年次集会(3月18~21日、米サンフランシスコ)で発表された。報告した米ジョージア・リージェンツ大学のHaidong Zhu氏らによると、肥満で塩分の摂取量が多い10歳代の男女の白血球を調べたところ、染色体の端にあるテロメアという部分が短くなっていたという。テロメアは染色体を守る役割がある一方、寿命との関連が指摘されており、細胞分裂をするたびに短くなっていき、一定の長さになると細胞が分裂できなくなるといわれている。