妊婦の血液検査だけでダウン症など胎児の染色体異常が分かるという新しい出生前診断がわが国でも始まり、実施する医療機関が増えてきている。しかし、札幌医科大学医学部遺伝医学の櫻井晃洋教授は「検査の内容をよく理解した上で、慎重に考えてほしい」と注意を促している。この検査では診断を確定することはできない上に、最終的に"陽性"と判定された場合、重い決断を迫られることもあるようだ。