米国の保健当局の一つである疾病対策センター(CDC)は7月31日、史上最大規模のエボラ出血熱の集団発生が続いているとして、米国民に対し西アフリカのシエラレオネ、ギニア、リベリアへの渡航注意情報を最高レベルの3(警戒:不要不急の渡航を中止)に引き上げた。シエラレオネでは同日までに緊急事態を宣言し、治安部隊を派遣すると発表。現地では相次ぐ患者の発生によって市民が混乱しており、救援スタッフへの暴力行為も続いているという。なお、日本の外務省の渡航情報(危険情報)では、3カ国への渡航について4段階中最も低い「十分注意」から2番目に高い「渡航延期勧告」としている。