塩分の取り過ぎは高血圧を招き、心臓病や脳卒中などにつながると指摘されている。ところが、減塩し過ぎでも心臓病になる危険性が高まることが、世界17カ国10万人以上を対象にした国際解析で明らかになった。1日7.6~15.2グラムで心臓病や脳卒中になる危険性が最も低かったという。世界保健機関(WHO)が塩分摂取量を1日5グラム未満にするよう推奨するなど、世界的に減塩が勧められているが、今回の結果がどう影響するのか注目される。詳細は、8月14日発行の米医学誌「New England Journal of Medicine」(2014; 371: 612-623)に掲載。なお、日本人の平均塩分摂取量は世界でも多いものの、今回の研究で「リスク最低」とされた範囲内にある(1日10~11グラム)。