"患者が作るがん治療"目指し市民主導の臨床試験スタート

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 手術、抗がん薬、放射線―がんの標準治療とされている「3大治療」だが、これに続く"第4の治療法"を目指してさまざまな治療法が確立されようとしている。その中で注目されているものの一つが、「がんペプチドワクチン療法」だ。患者団体「市民のためのがんペプチドワクチンの会」と和歌山県立医科大学は9月13日、東京都内で記者会見を開催。同大学内に寄付講座を開設し、がんペプチドワクチンの臨床試験をスタートすることを発表した。市民の自発的な募金活動による講座開設と臨床試験実施は日本初となる。同会の會田昭一郎代表は「従来のように行政に依存することなく、自分たちの力で自分たちの夢をかなえる行動。3大治療に行き詰まったがん患者に、夢と希望を与えたい」と語った。臨床試験は3年間の予定で、食道がんと膵臓(すいぞう)がんの患者各40人を募集する。

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