今年3月から10月25日現在で計1万141人が発症し、4,922人(疑い例含む)が死亡したエボラウイルス病(エボラ出血熱含む)。西アフリカ地域では各国からの公的・私的な支援にもかかわらず、いまだに流行が続いている。世界保健機関(WHO)が8月8日に「緊急事態宣言」を発表した頃、WHOから患者数が最も増えたリベリアに派遣され、現地で医療支援を行った国立国際医療研究センター(東京都新宿区)国際感染症センターの加藤康幸医長は「現地での人から人への感染を止めない限り、今のエボラウイルス病の流行は収まらない」と話す(以下、加藤医長談)。