薬の効果を確かめる臨床試験でよく使われる偽薬(プラセボ)。薬と同じ外見をしているものの、中身はブドウ糖や食塩水など薬効のない成分で占められている。そんな偽薬に「高価な新薬ですよ」との説明を加えることで"効果"が高まることが、米シンシナティ大学のアルベルト・J・エスパイ氏らによって1月28日発行の米医学誌「Neurology(神経学)」(電子版)に報告された。「安い薬」と説明された偽薬を注射されたパーキンソン病患者と比べ、症状の改善度が高かったという。