求愛行動は、子孫を残すのに欠かすことのできない本能的な行動の一つ。その対象はほとんどの生き物で異性だが、人間も含め、同性に求愛する個体が見られることも少なくない。こうした性の志向は遺伝的に決定されていると思われてきた。ところが、東北大学大学院生命科学研究科の山元大輔教授(行動遺伝学)らは、同性愛の行動を示す雄のショウジョウバエの系統を観察することで、求愛行動が集団生活によって変化しることを発見した。詳細は、3月6日発行の英科学誌「Nature Communications」(電子版)に掲載されている。