超高齢化は社会にさまざまな影響をもたらしているが、交通社会もその一つだろう。国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の島田裕之部長(予防老年学研究部)らは、6月12~14日に横浜市で開かれた日本老年医学会の会合で、65歳以上の男性ドライバーでは6割以上が中等度の認知障害を抱えていることが分かったと報告した。ただ、認知障害があることが即、交通事故につながるかは不明で、島田部長らは認知機能の低下した高齢者と交通事故の関係を検討する調査の必要性を強調している。