DHAやEPAなどで知られるω(オメガ)3脂肪酸は、主にイワシやサバなどの青魚に多く含まれている。これまでも血液中の脂質を下げたり、うつ病や認知症を予防したりなどさまざまな効果が報告されている。こうした中、京都大学大学院医学研究科の椛島健治教授(皮膚科)らは、ω3脂肪酸に皮膚アレルギーを抑える効果があることを世界で初めて証明し、10月5日発行の米医学誌「Journal of Experimental Medicine」(電子版)に発表した。この結果から、従来の治療法が効かないアトピー性皮膚炎などの治療が、飛躍的に進歩する可能性があるという。