がんによる死亡者数の中でも肺がんに次いで2番目に多く、毎年約5万人が命を落としている胃がん(国立がん研究センター2013年調べ)。日本胃癌(がん)学会は10月10日、東京都内で市民公開講座を開き、その中で東邦大学の三木一正名誉教授ら4人の専門医が、胃がんのリスク検診や内視鏡治療、腹腔(ふくくう)鏡手術、薬物治療の最新情報をそれぞれ紹介。ヘリコバクター・ピロリ(以下、ピロリ菌)を除去すれば、胃がんのリスクが大きく下がることなどレクチャーした。講演に先立ち、司会を務めた聖路加国際病院消化器センターの太田惠一朗センター長は「胃がんはがんで亡くなる方の中で1位ではなくなりましたが、数は減ってはいません。今日は、胃がんのことを予防から治療に至るまで勉強してください」とあいさつした。