世界で年間43万人以上が「座って過ごす時間が長過ぎたこと」が原因で死んでいる―3月23日発行の米医学誌「American Journal of Preventive Medicine」(電子版)に、そんな調査結果が掲載された。ブラジル・サンパウロ大学予防医学のリアンドロ・フォルニアス・マチャド・デ・レゼンデ氏らが、世界54カ国で40~79歳に亡くなった人のデータを分析したもの。最近は、定期的に運動していたとしても、日常的に座って過ごす時間が長いと健康状態が悪化する可能性があるとの研究結果が多く報告されており、運動不足とともに「座って過ごすこと」が問題視されつつある。レゼンデ氏らは、今回の結果を踏まえ「早死にを避けるには、運動だけでなく座って過ごす時間を短くすることも重要」と強調している。