激しい咳や呼吸困難に悩まされるぜんそくは、近年の治療薬の進歩により以前よりコントロールが可能になり、重症喘息は減少してきたといわれているが、大人では子どもに比較して慢性化、重症化しやすい。厚生労働省患者調査(平成26年)によれば、日本のぜんそく患者はおよそ117万人、そのうちの約65%が大人のぜんそく患者だという。この大人のぜんそく患者について-ぜんそくと診断された成人のうち3分の1がその後の診断でぜんそくが否定されたとカナダのグループが医学誌(2017 ;317: 269-279)に発表した。