職場で発生する煙やガス、粉じんなどの物質を吸い込むことで、関節リウマチを発症するリスクが高まる可能性があると、スウェーデンの研究グループが発表した。 研究グループは、スウェーデンの疫学調査のデータから、1996~2017年に関節リウマチの診断を受けた患者約4000人と、患者でない約6500人のデータを抽出。職歴を基に職場の空気中にある32種類の物質の吸入量を推定し、喫煙や遺伝的要因も考慮して発症との関連を分析した。 その結果、職場でこれらの物質にさらされた人が発症するリスクは統計上明らかに高いことが分かった。特に殺虫剤や殺菌剤、アスベストなどを吸入した人でリスクが高かった。 また物質吸入に、喫煙、関節リウマチを発症しやすい遺伝的要因が重なった場合、発症リスクが際立って高くなることも分かった。 (メディカルトリビューン=時事)